ゆるゆるSEメモ

ツイートの後日談

ゆるSEメモ 第202301号 一流トラブル報告書, 不正アクセスの時効, 彼氏のサーバを削除, 差別的テック用語

あけましておめでとうございます。
今年のトレンドは「AI」「環境テック」と巷の記事で見かけましたが、確かにOpenAIが公開したチャットボット「ChatGPT」は衝撃的に優秀に見えます。最近はすかいらーくが猫型ロボットで配膳をしていたりと、人間とシステムの共生をより身近に感じる今日このごろ。この勢いで育児や介護にもロボットがばりばりと入る世の中になればいいですね。

というわけで、今年一発目のメモをよろしくお願いします。

どちらのトラブル報告書が一流?

正月は「格付けチェック」という番組が恒例で、芸能人が目利きで「一流かそうではないもの」を威信をかけてジャッジしています。
それをIT業界に持ち込むとこういうのはどうだろう?と発信すると、たくさんの反応がありました。


反応の中には”こっちの方は文章がまともだから新卒!”というコメントがあり笑ってしまいましたが、そうはいってもベテランが書く報告書には「ここは隠すとまずい箇所だから正直に書こう」「ここは言ってもしょうがないから省略しよう」「ここをお客様は気にするから重点的に」というツボがきっちりと抑えられているように感じます。

トラブル報告は嫌な仕事ですがエンジニアの腕の見せ所でもあるので、前向きに取り組んでいきたいものです。

不正アクセスの時効は何年?

ログ設計をする際、ポイントの一つに「データの保存期間をどうするか」という観点があります。
その設計をするにあたっての小話として「不正アクセス禁止法の時効は3年」という事実を最近知りました。

  • 不正アクセス行為とはID・パスワードの不正利用や脆弱性を突いた攻撃により本来は権限のない行為を行うこと
  • 法律の正式名称は「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」
  • 不正アクセス禁止法違反は犯罪行為が行われてから3年で時効となる

そういう意味では、証跡ログのようなデータは3年以上の保存が必要というわけですね。改正があるかもしれないにせよ、覚えておきます。

エンジニア彼氏のXXを削除してみるといいよ

以下のツイートがバズっていたので

彼氏と結婚するかどうか悩んだときには、彼氏の愛車でコーヒーでもこぼしてみるといいよ。9割の男はブチ切れるけど、そんなときに「大丈夫?ケガない?」って車のことよりもあなたの心配をしてくれる男はほんとにいい男だから絶対に手放しちゃダメ!

それをエンジニアバージョンでツイートするとバズりました。

ガチだと勘違いされて「試すような態度をしてくる女性は許せない」と一部の方は怒っていましたが、完全にネタです。”パソコンを叩き壊す”だと本当にする人がいると困るので「サーバーの削除」というクラウドを前提にして分かる人だけ分かるようにしてみました。

ちなみにおもしろかったのは「彼女が単一障害点として切り離されそう」「彼女も副系に切り替わって元カノが正系に」とうまい返しをしてきた人たちが大勢いたこと。むしろその人達の返しでバズった節もあり、ありがとうございました。

人種差別の観点で名称変更

最近知って驚いたことですが、差別的という観点で一部のエンジニア用語にもメスが入っている模様。


このあたりは言い換えればいい話ですが、個人的にびっくりしたのは「Apache」という用語も危ういという話。

同用語はアメリカの先住民族から取っているので

アパッチ(Apache)は、北アメリカ南西部に居住していた6つの文化的に関連のあるアメリカ・インディアン部族の総称。いずれも南部アサバスカ語系の言語を話す。「アパッチ」という名は、ズニ族(英語版)の言葉で「アパチェ=敵」を意味し、それを聞いたフランス人によって広まった。

名称変更の要請が出されているんだとか。難しい問題です。

終わりに

今月は11日にアメリカ航空当局の運航に関する情報を管理するシステムに不具合が起き、大騒動がありました。
一時報告としては「予備調査でデータベースファイルの破損が原因であることが判明した」と発表されていましたが、後続情報がきになるところ。

データベースの冗長性は多くのエンジニアにとって避けて通れない重要な話なので、私も引き続きお勉強を頑張ります。